STORY 6.「当尾地区と共に」
『地元の野菜をもっと知ってもらいたい』。そんな想いで活動を始められた当尾oh!BaaaaaZさん。長年、当尾地区で暮らす女性5人が地元を盛り上げたいと活動中。木津川市の当尾地区は、国宝・文化財を多く有する浄瑠璃寺や岩船寺をはじめ、四季折々の美しい風景を眺めながら石仏に出会える “美しい日本の歴史風土100選”にも選ばれた自然豊かな地だ。さらっとした砂が特徴であり、土壌が良いことから農業も盛んである。そして、この地では古くから作られている伝統野菜も多く、中でも「当尾ごぼう」は味が良いことで知られる。しかし、生産量が少ないため、あまり市場には出回らず、京都市内の名だたる料亭などが挙って使用するほどの食材で「幻のごぼう」とも呼ばれている。私たちもなかなか簡単に食べることができない。そんな様々な魅力がある当尾地区を多くの方に知ってもらいたいと、市内のイベントでは、グループで考案された加工品などを販売し、地域活性化を目指しておられる。
私たちがoh!BaaaaaZさんと出会ったきっかけは2016年。木津川市を盛り上げたい!という私たちの活動を知っておられた方からの紹介である。2016年の活動は、木津川市ならではの体験を取り入れた旅の企画。そこで、地元野菜を使用した大福作り体験の講師をお願いした。当日の打ち合わせのため何度かお話をする中、様々なことにお誘いをいただいた。その中で最も印象深いのは大根の種植えだ。なかなか畑仕事をしたことのない私たちは、夏の暑い時期、バテバテになりながらも初めての経験を楽しく取り組んだ。 そうして、その年の11月開催した木津川市魅力発見ツアー、oh!BaaaaaZさんと一緒に作る大福作り体験は、参加者のみなさんに大好評であった。
2017年5月、大学生メンバーでおこなった合宿では、当尾の郷会館にて「野菜」についてたくさん教えていただき、野菜を使った商品開発のアイデア交換を行った。話し合いをしている中、当尾oh!BaaaaaZさんお手製のきゅうりのお漬け物やおにぎり、お味噌汁など!私たちに野菜のおいしさを伝えるため、たくさんの試食を用意してくださっていた。『美味しい〜』お腹いっぱいになりながら思わずおかわりをするメンバーも。夏休みに入ると今度は小中学生と一緒におこなう試作合宿。やっぱり!当尾oh!BaaaaaZさんにご協力いただき、私たちの企画した「ミル弁」を実際に作った。2017年度の商品開発のひとつ、「ミル弁」企画はoh!BaaaaaZさんの協力なくしては成功しなかったことだろう。
「木津川市」「当尾」で暮らし、この地を愛しておられるからこその地元野菜へのこだわり。それをいかす知恵や工夫など、多くのことを教えていただき、たくさんのご協力をいただいた。こんなにも地元を大切に思い魅力発信するため活動しておられる当尾oh!BaaaaaZさん。私たちの提案した企画を初めてのことだ!とおっしゃりながらも、いつも明るく力をお貸しくださる。常に新しいことに挑戦し進化しておられる。そんな姿を間近で見てきた私たちも、もっと多くのことを学び、木津川市の魅力を発信していきたいと、改めて強く思う。