きづのもり KIZUNOMORI

ストーリー

STORY.10 「こだわりの鶏肉を、優しい空間で。」

1(起)【8.雉祥】 (1)

「この建物を大事にしてくれる人に受け継いで欲しい。」お店を閉める知り合いに頼まれ、雉祥を開いたと語る中村さん。その約束通り、以前のままの建物、店内は、まるで実家に帰ってきたような安心感に包まれる。「珍しい物を食べてみたい」と友人やご家族と集うお客さまが多いとか。『古くから鶏肉専門店があったのには訳がある。』鶏本来のおいしさが分かるこだわりの外はぎ法でさばいた肉は、お造りとしても食べられるのが特徴。自信をもって提供される料理は、『鶏肉の常識が変わると言っても過言ではない。』鶏肉は苦手という方も、ぜひ一度味わってみる価値のあるお店。きづのもりメンバーも、各種イベントで販売されるジャンボ焼き鳥が大好きだ。これまでも、無理難題を聞きいれてもらったことがある。今回のミル弁グランプリにも、ぜひ参戦してもらいたいと、いざ交渉へ。

2(承)【8.雉祥】

実は、この企画が走り出す前から、“木津川市の野菜”を広めたいという私たちの想いを聞いておられた雉祥さん。私たちが考えた企画、“ミル弁グランプリ”について伝えたところ、喜んで「参加するよ」と言ってくださった。また、企画内容についても食のスペシャリストの視点から、アドバイスをくださり、どうすればもっと良くなるかを一緒に話し合った。話し合いを続けるうち、この企画を成功させ、“木津川市を盛り上げていきたい”といった雉祥さんの熱意も私たちに伝わってきた。「雉祥さんならではのミル弁が完成する日を楽しみにしている。」後日取材に伺うと約束し、その場を後にした。

3(転)【8.雉祥】

秋に入り、競演10店舗の取材に走り回っている時、偶然、中村さんに出会った。「まだ、ミル弁つくってないよ。」と言われ本当は少し戸惑っていた。そんな私たちの思いを見透かすかのように、「君たちの想いは良く理解している。グランプリ当日、信頼のおける浦辻農園さんから、その日一番の野菜を仕入れ完成させるよ」と楽しそうに笑われた。 “なるほど”と納得したが、それでも少しだけ…、と食い下がると、お店自慢の「鶏」を生かし、木津川市産の野菜が活きるレシピでミル弁にするよ!とのこと。さてさて!どんな風に仕上がってくるのか?「期待しています。」と伝えた。が!!内心は、「おいおい~。他のお店はミル弁撮影も済んでいるけど…、当日の“チラシ”どうしよう!?」と頭を抱えていた(笑)。

4(結)【8.雉祥】

ついにやってきた「お茶の京都博 へうげもの茶園inみかのはら」当日。楽しみ半分、緊張半分の中、雉祥さんの“ミル弁”が私たちのもとに届いた。5層に綺麗に分かれたミル弁。お店自慢の鶏そぼろの上には浦辻農園さんイチオシの野菜がちりばめられていた。ミル弁のコンセプトである“木津川市の野菜”を大事に仕上げてくださったことが一目瞭然。中村さんの想いがすぐに伝わってきた。実は当日、多くの方から「雉祥さんのお弁当ってどんなんですか?」と質問をいただいた。ポスターやチラシをご覧になった方はご存知だろうが、あの後、メンバーで苦肉の策をひねり出し、ミル弁のイラストに「?」を張り付け、当日までのお楽しみ!としたのだ。事前にお客さんにお披露目することが出来なかったのに、それが余計、期待感を呼びこんだようで、事前告知しないという逆境をひっくり返し大好評に。用意していた量はすぐに完売してしまった。「鶏」「木津川市」への熱い想いをいつも語ってくれた雉祥さん。ぜひ、一度訪ねてみて欲しいお店だ。

萬鳥料理 雉祥

genkan

鳥料理専門店「萬鳥料理 雉祥」。
こだわりを持った製法で、鳥肉の本来を美味しさを
引き出している。ゆったりとした和の空間で、絶品の
鳥料理をいただいてみたはどうだろうか。

木津川市相楽袋樋11-1
Tell:0774-46-8092

■営業時間   昼:11:00~13:30(ラストオーダー)
                  夜:18:00~20:30(ラストオ-ダー)
■定休日       不定休

HP http://www.nakapo.co.jp/kijisyo/
Facebook https://www.facebook.com/torinikusukisugi/

地図(6.雉祥)